さて、気づいたらもう3月半ばですね。
アメリカではサマータイムの夏時間になりました。
毎年この時期になると言っているのですが、私は断然夏時間の方が好きです。暗くなるのが遅くて、なんか得してる気分になるんですよね。
まだ明るい、まだ私の1日は終わってない!みたいな。
元々冬よりも夏の方が好きで、日照時間が長いことも夏が好きな理由の一つなのかもしれません。やっぱり太陽の光を見ると元気が出ますよね。
私は単純なので、青空を見たり、木の葉っぱとかが太陽の光でキラキラしているのを見たり、
あとは綺麗な夕焼けを見たりとかすると、
あー、なんかいいなぁ、幸せだねぇ、気持ちいなぁ、ワクワクしてくるなぁ、ってなるので、
はい、やっぱりいいですね。
と、まぁ夏時間になって夜の明るい時間が延びましたが、
私は先月からジャパニーズレストランでアルバイトを始めたので、その夕方から夜にかけてのワクワク時間を体感することがあまりできていません。その時間働いているのでね。
今週のポッドキャストでは、私がバイトをしているジャパニーズレストランについて色々お話ししたいと思います。
★バイト先のレストラン
———————
はい、と言うことで、少し前のエピソードで日本食レストランでアルバイトを始めた話をしたんですが、
働き始めて1ヶ月とちょっとが過ぎました。
だいぶ仕事にも慣れてきて、色々見えてきたこと、感じたことがありますので、今日はその話をしたいと思います。
今回は私の仕事内容というよりは、うちのレストランがどんなレストランかという話をしたいんですが、
日本食を提供するジャパニーズレストランなんですが、お寿司をメインにしているSUSHIレストランです。
提供しているメニューは、まずお寿司ですね。
お寿司は握り寿司もありますが、巻き寿司、アメリカではロール寿司と言うのですが、ロール寿司の種類が多くて、たくさん注文があります。
巻き寿司といってもカッパ巻き、鉄火巻きという日本で定番のあの細巻き寿司ではなくて、
あ、でもあるのか、メニューにはカッパ巻き、鉄火巻きあります。
そういう日本で見る細巻きもありますが、よく注文されている巻き寿司は、
細巻きでもカリフォルニアロールとかで、あとは太巻きが主流でフィラデルフィアロールとか、ドラゴンロールとか。
巻き寿司の外側がお刺身になってたり、ソースがかかってたりって、日本ではあまり見ないタイプの巻き寿司です。
カリフォルニアロールとかは日本でも耳にしたり、実際に食べたりすることがあると思うんですが、
カリフォルニアロール以外にもアメリカの巻き寿司、ロール寿司って、種類の多さがすごいんですよ。
どこのお寿司屋さんでもある定番、そのー、定番はカリフォルニアロールとか、フィラデルフィアロールとか、そういう定番もありますし、
あとは各お店の創作ロール寿司とかも結構あると思います。
私が働いているお店には50種類くらいのロール寿司があります。
50種類ですよ?
正直アメリカのロール寿司初心者の私にはどれが定番とかね、他のお店にもあるやつで、
どれがうちのお店オリジナルのやつなのかとかわからないんですが、
本当に色々なバリエーションがあります。
ということで、お寿司は握り寿司、ロール寿司、で、生物繋がりでお刺身もありますね。
私はお寿司を作るところではなくて、火を使うキッチンの方で働いていて、
私の場所からはお寿司を作っているカウンターが見えなくて、
あと注文が入った時に紙に印刷されてピーって注文内容が出てくるんですけど、
お寿司の注文全部がキッチン側にも見えている訳ではないので、
実際お客さんがどのお寿司を多く注文しているかっていう、その正確な内訳はわからないんですけど、でも私に見えている限りでは、ロール寿司がやっぱり多いですね。
そしてお寿司や生物以外のメニューは、
天ぷら、あと照り焼き系ですね。照り焼きチキン、ビーフ照り焼き、サーモン照り焼き、
なんか、とりあえず照り焼きソースかけておけばいい、みたいなラインナップですけど。
これらの天ぷらや照り焼きがメインのメニューもありますし、
カリフォルニアロールがついてくるコンボセットみたいなのもあります。
あとはうどん、チャーハン。チャーハンは英語でFried Riceって言うんですけど、チキンfried riceとシュリンプfried rice、そして両方が入ったミックスfried riceがあります。
それから焼きそば、トンカツ、チキンカツ。
とかがメインのメニューとしてあります。
あとはアペタイザーというか、一品メニューみたいな感じで
はまちのカマ焼き、サーモンのカマ焼きとかもあります。
日本の居酒屋でよくカマ焼きを食べていたので、こっちでもあるんだーってちょっとテンションが上がりましたね。
あとは餃子、揚げ春巻きとか、日本の料理じゃないじゃん!っていうメニューもありますが、
揚げ出し豆腐とかもあるし、すぐ出るおつまみ的なメニューとして枝豆とか酢の物とかもあります。
メニューはこんな感じですね。
ドリンクは、
生ビール、ビールはうちはサッポロです。
あと瓶ビールで、瓶ビールでもサッポロがあって、アサヒ、エビス、オリオンも置いてあります。
アメリカのビールも数本。
日本酒は熱燗もあるし、冷の小さな瓶の日本酒もいくつかあります。
あとは韓国の焼酎とかも置いてあったりしますね。
ソフトドリンクは、定番のコーラ、スプライト、ジンジャーエールとかのソーダもありますし、
瓶のラムネがあります。
そう、こっちって時々ジャパニーズレストランとかラーメン屋さんとかに瓶のラムネ置いてますよね。
あのビー玉を下にポンって落として空けるのが楽しいんですかね、
結構人気なイメージがあります。
温かいお茶もありますが、お金取ってるのかな。ちょっとわかりません。まぁ取ってるんだろうな。
そう、これさ、アメリカあるあるというか、なんというか、
日本って温かいお茶、緑茶って無料のお店が多いじゃないですか。定食屋さんとかお寿司屋さんとか。
その感覚でアメリカのジャパニーズレストランでお茶頼むと普通にお金がかかるので注意ですよね。
でもお店よって無料で提供しているところもあるのかしら。
はい、ざっと提供しているメニューを挙げてみましたが、
どうですか、みなさん。どんな、メニューを聞いてどんな印象ですか?
アメリカの、アメリカって言っても私はカリフォルニアのしかも、私が住んでいるエリアのことしかわかりませんが、
こっちの一般的なジャパニーズレストランは大体こんなメニューのラインナップじゃないですかね。
いわゆる普通のジャパニーズレストランだと思います、うちは。
これがベイエリアとかにいくと、もっと日本のメニューの種類が増えたり、
あとはアメリカに染まってない、日本のままのお寿司屋さんとかもありますよね。
私は行ったことないですが、もう本当に日本のままの。
値段が高くて私たち夫婦には到底行くことのできる場所ではないですけどね。
そう、だからジャパニーズレストランって一言で言っても種類があると思いますが、
私が働いているのは、いわゆる町のジャパニーズレストラン。お寿司が充実したジャパニーズレストランって感じです。
店内の席数は20席数ちょっとかな、はっきりわかりませんが、
うん、20〜25席くらいあると思います。
それに加えて、コロナ以降、テイクアウトやUber Eats系のデリバリーとかの注文もやっていて、
お店はね、めっちゃ忙しいです。
あれ、ジャパニーズレストランって、こんなに人気だったんだ。ってびっくりするくらい、
平日も忙しいですし、週末は、もうてんやわんやです。
週末だとDine-in、店内で食べるお客さんの波が2回あって、
一度早めの時間にどばーって注文が立て込んで、少し落ち着いたと思ったらもう一度同じくらいの忙しさの波が来て、
更には、そのテイクアウトとかデリバリー系の注文がひっきりなしに入っているので、
ずーっと忙しいんですよ。
いやー本当に、こんなに忙しいとは。
前のエピソードでもお話ししたかもしれませんが、
ジャパニーズレストランで働こうと思った時に私が想像していたのは、
こじんまりとしたお店で、お客さんも常連さんとか、アジア系の人とか、あとはちょっと日本好きの人が来るようなくらいで、
それほど忙しくもなく、のんびりと、私はウエイトレスとして接客をして、お客さんとの会話を楽しむ。
で、大将と女将さんがお店を切り盛りしていて、なんか家族経営っぽい感じのほんわかしている雰囲気。
みたいな、そんな感じをイメージしてたんですよ。
でも蓋を開けてみたら、全員がフルスロットルで動き回る、めっちゃ忙しいお店で、
しかも当初ウエイトレス希望だったはずが、結果キッチンで鍋振ってたっていう。
全然ちがーーーう。
お客さんもね、本当にたくさん、若者から大人まで来ているみたいで、
キッチンからは店内の客席の様子はちょっとしか見えないんですけど、
家族連れもくるし、ウェーイ系なパーティーピーポーみたいな若者たちも来るし、
誕生日パーティーしている人たちも多いし、
本当に、正直うちの町でこんなに日本食を欲している人が多いなんて思ってもなかったです。
働いているスタッフは、
私が働いているディナータイムにいるスタッフだけでもシフトで居る日居ない日はありますが、合計で18人19人位居るので、
ランチタイムのみ働いていて私が会ったことのないスタッフもいるだろうから、合計24、5人はいるんじゃないかなー。
ちなみに日本人は私だけです。
キッチンの同僚は、私を除いては全員メキシカンのオバチャン、と、最近新しくお皿洗いで入ったメキシカンの男の子で、
メインで調理をしているメキシカンのオバチャンはもう長く勤めているみたいで、完全にキッチンをコントロールしているのはその人で、
色々な食材の在庫の管理とか、どのくらい仕入れるとかの仕入れ量を決めたり、下準備のオーガナイズとか、営業中も基本その人がキッチンスタッフに色々指示を出して回している感じです。
お寿司を作っている寿司バーですが、
オーナーが比較的若い韓国系アメリカ人なんですが、私よりも若いんじゃないかな。
オーナーもお寿司作るし、
他にメインでお寿司を作っているのが、これまた韓国系か、もしくは韓国人の寿司シェフが2人、おじさんとおばさんがいて、
その他にバイトで入っている若い男の子が3人とかいるかな。
いつも全員いる訳ではなくてシフトで入っているんですが、
でも週末は4人か5人はいるので、その寿司カウンターの広さからすると結構な人数なんですが、でもお寿司の注文数を考えると、そのくらいは必要なんでしょうね。
ホールを担当しているサーバーは、若い子たちばっかりで、
おそらくリーダー的な立場の少し年上の子たちが3人くらいいて、少し年上って言っても多分23、4歳位だと思いますけど。もしかするともっと若いかも。
その他は大学生や高校生のバイトの子だと思います。
皆が実際ホールに出てどんな感じで働いているのかっていうのは私からは見えませんが、
キッチンの私たちとやりとりをしているのを見る限り、みんなテキパキ働いているように見えます。
前も話しましたが、サーバーの子たちも本当に忙しくノンストップで働いていて、
若い子たちが、あの若い子たちの話すスピードでバーってやりとりをしながら毎日すごいスピードで働いている、色々やっているので、
最初は私もサーバー、ウエイトレスがいいな。って思っていましたが、
実際にみんなが働いているのをみて、「あ、この環境では私は無理だな、よかったキッチンで。」って思っています。
ちなみに、キッチンに配属される直前まで、寿司カウンターで働く予定と言われていて、その心づもりでいたんですが、
最終的に寿司ではなく普通のキッチンに配属されて、
ちょっと「あー、せっかくならお寿司作ってみたかったなー」なんて思ったりもしたんですが、
でもまさか50種類以上のロール寿司があるなんて思ってなかったので、
こっちの件に関しても、「あー、普通のキッチンでよかったな、お寿司大変だっただろうな」と今では思っています。
ちなみに、サーバーの女の子で
「私はね、私がまだbabyだった頃からこのお店にはよく食べに来ていたのよ。で、今ではこうして働いてる。
面白いわよね。」
という、ティファニーちゃんって子がいるんですけど、
ティファニーちゃん曰く、元々は日本人が経営していたレストランだったんですけど、
何年か前に店を売って、
それを買った新しいオーナーが韓国人だったんですって。で、おそらく今のオーナーが少し前に引き継いだ新しいオーナーのようだと。
韓国系に引き継がれたお店ではあるんですけど、おそらくベースのメニューとかレシピとかは前のものを引き継いでいるみたいで、
ティファニーちゃんも
「まぁ、他と比べると比較的本格的な日本食レストランと言えるわよね。」って言ってました。
ティファニーちゃんの、謎の私結構知ってるわよキャラが面白いんですが、
私から見ると、やっぱりアメリカナイズドされた、アメリカ的なところが色々あります。
引き続き、その辺り、お話ししていきたいと思います。
★寿司じゃなくてSUSHI
——————-
はい、私が働いているジャパニーズ寿司レストラン、メニューや使っている食材とかが、
やっぱりここはアメリカなんだな、日本とは少し違うなって感じるところが多々あります。
まずは天ぷらなんですが、
天ぷらの揚げ方、揚げるスキルはとても高いんですよ。
私はまだ天ぷらを揚げることはやっていないんですが、
天ぷら担当の皆さん、とても揚げるのうまくて、綺麗にサクッと揚げています。
ただ食材がね、日本でこれ天ぷらにするっけ?っていうものがあって、
ブロッコリーとかニンジンを天ぷらにするんですよ。
ブロッコリーの天ぷらって、私アメリカに来るまで見た事も食べたこともありませんでした。
ニンジンも、かき揚げには入れますけどね、ニンジン自体を斜め切り?斜めの輪切りにして、それだけを天ぷらにするって、日本ではしませんよね。
あとはサツマイモが、多分サツマイモのつもりで出しているんでしょうけど、
アメリカってね、さつまいも系のお芋が色々種類があって、
うちのお店で使っているのが、厳密にいうとサツマイモではないんですよね。スイートポテトではあるっぽいんですけど、
それがちょっと私的には気になります。
サツマイモはJapanese sweet potatoってこの辺でも結構手に入るんですが、
知ってるけど使っていないのか、コストが高いとかいう理由でね。
もしくは知ってるけど、今使っているお芋の方が美味しいからという理由なのかわからないですけど、
本当のサツマイモの存在自体を知らないってことはないんじゃないかな。
サツマイモの天ぷらって、あの甘みがポイントなのに、
うちのお店のサツマイモの天ぷらは甘くないんですよ。
多分気にしているのは私だけで、あとは日本人が食べ来にたら、あれ、あんまり甘くない。ってくらいだと思うんですけど、
そう、ちょっとその辺が気になります。
そして、餃子。
餃子って、厳密に言えば中華料理じゃないか!というツッコミは置いておいて。
まぁ日本でも餃子人気ですからね。メニューとしてあっても良いと思います。
メニューに餃子は3種類あって、
まずレギュラーの餃子、これが揚げ餃子の事なんです。餃子って言って出てくるのは揚げ餃子。
で、焼き餃子は「焼き餃子」って書いてあるんですが、
日本人的な感覚で言うと逆ですよね。
普通の餃子が焼き餃子、揚げ餃子はそんなに頻繁に食べないですよね。
更にはスチーム餃子、蒸し餃子もメニューにあって、頻繁ではないのですが、時々注文が入ります。
その作り方が、沸騰したお湯に餃子を入れるんですよ。
おいおい、それって茹で餃子じゃん!っていうね。
私は餃子担当なんですが、最初はどれがどれだか混乱していました。
でもまぁ、餃子は本当に人気で、よく出ますね。
あとは、さっきも触れましたが、何にでも照り焼きソースをかけるっていう事ですね。
日本では照り焼きといえばチキンですが、
うちのレストランでは牛肉にもサーモンにも照り焼きソースをかけます。
ま、日本もファストフードで照り焼きバーガーあるから、牛肉も照り焼き味で食べるけど。
でも、とにかくアメリカ人は照り焼きのあの甘じょっぱ味が好きなんでしょうね。
とても人気でよく出ます。
最初はどのメニューに照り焼きソースをかければいいのかわからなくて毎回周りの人に聞いていたんですが、
基本的には焼き物系、グリルチキン、グリルビーフ、グリルサーモン、グリル系には全部どれも照り焼きソースをかければOKということを知って、
以外にも覚えることが簡単でした。
言い出したらキリがないんですが、
焼きそばも、うちのメニューはチキン焼きそばかビーフ焼きそばなんですが、
いやいや、焼きそばっと言ったらポーク、豚こまでしょ!ってね、思うんですが、ポークはないんですよね。
こういうメニューや食材で、
ああ、やっぱり日本とは違うなって思うことも多いですし、
料理とは関係ないところで一番気になるのは、
お皿の綺麗さの感覚とか、お皿のチップ、ちょっと欠けているのを気にしないところですね。
お皿を洗うのは、どこのレストランでも使っている業務用の食器洗い機なんですが、
その機械に入れる前に手洗いで大まかに汚れを取って、
で、機械で洗うっていう流れですが、
基本的には綺麗になっているんですが、ところどころで少し洗い残しというか、ちょっと汚れが取れていなかったりして。
まぁ多分私たちキッチンや、寿司カウンターの担当者が料理を乗せる前にチェックして綺麗にしてから使うと思うんですが、
うーん、でもなんか気になるんですよね。
それよりも気になるのが、チップですね。
もちろん、グラス、ビールジョッキとかが欠けている場合は使わないと思いますが、
食器が欠けていることを全然気にしないんですよ。
結構な頻度で、お皿の角が欠けてて、
お皿としては使えるし、コスト面で欠けたお皿全部を新しくしていたら大変っていうのはわかるんですけど、
日本だったらこのレベルのチップはもうお客さんには使えないなぁっていうお皿も結構普通に使っていて、
ちょっと料理を盛るのに気が引けます。
こっちの人がね、お客さんが全然そういうのを気にしないんだったらそれでいいと思うんですけど、
私がお客さんだったらちょっとなぁってなると思いますね。正直。
あとは盛り付けですね。
ロール寿司とかはすごく綺麗に盛り付けられてて、プレゼンテーション的にもばっちりだと思うんですが、
私がいるキッチン側のチャーハンとか、焼きそばとか、うどんとか、
結構豪快にお鍋からそのままお皿にドバーって移して「はい、完成」って感じなんですが、
なんていうんですかね、ちょっと荒いというか。
私は、例えば海老チャーハンだったら、海老を何個か一番上にしっかり見えるように置きたいし、
焼きそばやうどんも、具材が綺麗に見えるようにちょっと上に乗せ直したいんですよ。
うちのレストランに限ったことではないんですが、
盛り付けもう少し頑張ってよっていうレストラン、アメリカ結構ありますよね。
流行の先端を行っているようおしゃれなカフェとかは盛り付けもおしゃれですけど、
普通のレストランとかで、
お皿の端っこに料理が寄っちゃってたり、ちょっとだけ乗せ方工夫すればもっと美味しそうに見えるのに…
みたいなこと結構ありますよね。
しかも今はSNSの時代で写真を撮られることが当たり前じゃないですか、
だから写真映えするような、少しでも美味しそうに見えるように盛り付けるって大切なんじゃないかなーと思うんですよね。
そう、だから、私は、鍋からドバーってお皿に移す、それで完成って教えられたんですが、
個人的にお皿に移した後に、お箸で具材の位置を整えたり、
お皿のふちを拭いて綺麗にしたりってことをしています。
私の個人的な勝手な抵抗ですね。
そう、キッチンで私以外誰もお箸を使ってなくて、
まぁみんなメキシコ人なので当たり前なんですが。
だからキッチンには菜箸とか箸が一切無くて、私はマイ箸を家から持参して、お箸を常に手元に置いて色々整えたり、料理したりしてます。
はい、っとまあね、
日本とこういうところが違うってことを話してきたんですが、
なんか、ネガティブ面というか、こんなの本当のジャパニーズレストランじゃない!みたいな、
マイナス面ばかり話してしまった気がするんですが、
実は、私の中でのアメリカにあるジャパニーズレストランに対する考えは、
今回働き始めてから良くなりました。
あ、ジャパニーズレストランって、アリだな。って思っています。
SUSHIレストラン、いいじゃんいいじゃん、って思っています。
これまではジャパニーズレストランってそんな自分から行くってことがなかったんですよ。
付き合いで行ったりとか、ランチでちょっと挑戦してみたりはありますけど、
行かない理由としては、どうしても、日本で外食をした時のあの美味しいさ、美味しい味と、安い値段を知ってしまっているので、
こっちで日本よりも高い値段を払って、そして味も、不味いとは言わないですけど、まあまあのレベルのものを、しかも自分で作ろうと思えば家で作れるっていう、そういう食べ物を食べに行くか…と考えると、
うーん行かないかな。という考えでした。
でも、実際働いてみて、内部を自分の目で見て、
まぁ私が今働いているレストランが結構しっかりしているってこともあるでしょうけど、
例えばお味噌汁とか、結構、これインスタントっぽい味だわってお店もあると思いますが、
うちはちゃんと作ってて、鰹節も昆布も両方入れてたりとか、
作り溜めもしてなくて、大きめのお鍋で作って保温の機械に入れておいてサーバーの子がお味噌汁は自分でよそってサーブできるようなシステムになってるんですが、
無くなりそうになると、追加で新しいお鍋のものを作るっていう。
あとはうどんのスープも、スープの素とか使うのではなくちゃんと作ってて、
ある程度は量作りますが、そんなに大量に作り溜めとかはしてなくて、
古いスープのうどんをお客さんに出すってこともないですし、
照り焼きソースも市販のソースではなくて、オリジナルで作っています。
ね、結構ちゃんとしていますよね。
なんかもっと適当っていうか、市販のモノとか冷凍とかバンバン使っているのかと思ったらそうでもなくて。
で、お寿司なんですが、
お寿司もね、私、お寿司元々大好きなんですが、
やっぱりアメリカでは、そう簡単にお寿司を食べることができなくて、
握り寿司は高いし、しかもネタも薄くて、これは求めていた寿司ではないー!ってなるし、
うちのレストランにもあるロール寿司に至っては、
もうちょっと私が知ってる寿司ではなくて、何か、新しい何か別モノもなんですよ。
だから日本人の感覚でお寿司が食べたい!って思ってる時は、そのロール寿司達って別に食べたいモノではなくて、
そう、結果、私食べたことあるのはカリフォルニアロールくらいで、全然こっちのロール寿司を食べたことがなかったんです。
今のお店で働き始めて、その種類の多さに驚いて、
海老の天ぷらが巻き寿司の中にドーンって入ってたり、
うなぎと、アボカドと、クリームチーズと、ピリ辛に味付けしたツナが入っている巻き寿司が、
なぜか巻き寿司ごと更に天ぷらの衣をつけてカリッとDeep Fryされてたりとか、
巻き寿司の上にマグロやサーモンやハマチが色々載ってて、その上になぜかハラペニョが乗ってて、最後に上からかけるソースがホワイトソースだったり、
とにかく、なんかすごくて、
完全にお寿司ではないんですよ。
でも、アメリカではこれがお寿司なんです。
日本人はお寿司と聞くと握り寿司をイメージすると思いますが、
アメリカは、特に日本の料理や日本のことをあまり知らない人たちがお寿司って聞くと、これらのロール寿司をイメージするんです。
このよくわからない、色々な、なんでもありなロール寿司がアメリカでは寿司なんです。
このお寿司が全然違う問題、
もうね、こういうものだと思って受け入れるべきなんですよ。
日本で食べられているのは寿司。
アメリカで食べられているのはSUSHI。
聞き取れましたか?みなさん。
寿司なのか、SUSHIなのかです。
そりゃね、どっちが好きかって聞かれると、私は寿司、お寿司の方が好きですけど、
SUSHIもこれはこれで、ありっちゃーありだなと思ってきています。
時々ですが、お店のロール寿司、SUSHIをもらって帰ってくることがあって、
初めて食べるような、なんか色々な具材が入った巻き寿司が更に丸ごと天ぷらになってるものとか、
ピリ辛なSUSHIとか食べたんですが、
美味しいんですよ。
今まで全然SUSHIを食べてこなかった私には新鮮で、
普通にアリだなって思いました。
巻き寿司が丸ごと天ぷらになっちゃってる天ぷら寿司とか、
お寿司を食べるぞ!って思うと、「なんか違う、めっちゃ重たい。胃もたれ半端ない。」ってなりますけど、
今日はガッツリSUSHIを食べる!ってなって、
ビールとかと一緒に、友達とか家族とかで何種類か頼んで、ワイワイ言いながら食べたら普通に美味し、楽しいなって思いました。
なんか、一度ハマって、リピートしちゃう気持ちもわかるような。
しかも種類が色々あるから、色々試したくなるだろうし、
うん、SUSHI、結構いいじゃんって、
そう今は思っています。
なんか、普段からね、ジャパニーズレストランとかちょっと避けがちというか、
どうせ本物の?本格的な日本食じゃないんでしょ?みたいな。
ニセモノまでは言いませんけど、日本で食べる天ぷらと違うんでしょ、日本で食べるお寿司とは違うんでしょ、って思って、
わかりやすくいうと批判しがちですけど、
そりゃそうだよね、日本で食べるのとは違うよ。って、なんか今は当然だよなって思ってて。
それがその土地の人、みんなに受け入れられていれば、それはそれでアリな気がします。
だって、日本にも、例えばイタリアンってたくさんあって、すごく美味しいじゃないですか。
お店によってはシェフがイタリアで修行してきました!とか、なんちゃらホテルのシェフを何年もやってました!ってところもあると思いますが、
でもイタリア人が日本に旅行に来たり住んでたりして、日本のイタリアンレストランに行ったら、
全然イタリアと違う!なんかメニューちょっとおかしい、ってなりますよね。
日本の食材を使ったり、ちょっと創作でアレンジしたメニューもあったり。
でもそれはそれでアリなんですよ。
それとアメリカのSUSHIって同じ事で。
なんならここまで普及してすごいなって感じですよね。
イタリア料理の話で例えると、日本で納豆パスタが流行ってるみたいな感じですかね、
ちょっと違うか。
ちょっと長くなってきたのでこのくらいにしますが、
私が働いているジャパニーズレストランの話をしてみましたが、
ジャパニーズレストランだからこうだろう、という私の持っている感覚とはちょっと違うことも多々あって戸惑うこともありますが、
でも、逆に、きっとアメリカでは適当なんだろうな、ちゃんとやってないんだろうなって思っていた部分が実はしっかりしていたり、
メニューも、ツッコミどころは満載ですが、でもお店の繁盛ぶりからしても受け入れられているってことは確かで、
そう考えると、これはこれでいいんだなって考えが変わってきました。
そしてなりよりも、SUSHIですよ。SUSHI美味しいし楽しいです。
寿司ではなくSUSHI。
ありです。
今日はお店のことについて話しましたが、一緒に働いている同僚の人達との話や、私の仕事内容など、
まだまだ色々シェアしたいことがあるのでまたお話しさせてください。
あとは質問や話して欲しいことなどがあればコメントやメッセージください。
アメリカのレストランってこういうことはどうしてるのー?とか、
アメリカと日本はこれはどう違うの?とか、何かあればぜひ、お待ちしています!
Comments