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ep.281 / すぐに謝る日本人

引っ越しについての現状報告をさせていただきます。

前のエピソードで、アパート探しを始めたものの、

実は引っ越し先が変わる可能性がほんの少しだけある、そしてそっちの方が良いエリアで、できればそっちに引っ越したい。

とお話ししました。


どうなったかといいますと、

まだ決まっていません。連絡待ちです。

くぅぅぅぅ。

待たせるねぇ。ドキドキさせるねぇ。


あまり過度な期待はせずに、

恐らく、予定通りのところに引っ越すだろうという気持ちではいますが、

はい、まだ待ってます。


今週中には、遅くとも何かしらの動きがあるとは思います。

引っ越し先が確定したら、本当にいよいよ急いでアパートを決めなければならないと思うので、バタバタし出すと思いますね。

また来週、どうなったかご報告しますね。


さて、今日のエピソードでは、日本の謝る文化、すみません文化についてお話ししたいと思います。


★英語の話

———————-

アメリカ生活とは切っても切れない大きな大きな大きな壁、英語についてお話しているコーナーです。


今日は英語の話というか、日本語の話でもあるんですけど、

「日本人って、すぐに謝る、何に対しても謝る」

そうよく言われているのを目にしたり、耳にしたりします。


皆さんも聞いたことありますか?

皆さんはどう思いますか?日本人って、すぐに謝ると思いますか?


「謝る」の定義が何か、どんな行動、どんな言葉を指すのか…にもよると思いますけど、


アメリカで暮らしていて、自分でもよく「sorry」って言うな、

と思っています。

頻繁に「sorry」って単語を口にして謝るなぁ、と自覚しています。


これについて考えたんですけど、

日本語の「すみません」という言葉が影響しているのではないか、という答えにたどり着きました。


日本では「すみません」をめっちゃ使うじゃないですか。

とりあえず「すみません」って言っておけば会話が成り立つんじゃないか…ぐらい。

「すみません」って、いろんな意味があるでしょ、


ごめんなさい… sorryの意味での「すみません」

失礼ですが… excuse meの意味での「すみません」

ありがとう… thank youの意味でも「すみません」って使いますよね。


結局どのパターンでも、どの「すみません」だったとしても、相手に対して謝る気持ちが含まれているというか、

謝るまではいかないけど、相手に対して申し訳ないな、「申し訳ありません」という意味が含まれていますよね。


例えば、ありがとう…の意味で使う「すみません」だったとしても、そのありがとうの裏には

『お手間をかけさせてしまって、申し訳ありませんでしたね、ありがとうございます。』

『私のためにわざわざやってくれて申し訳ありませんね、ありがとう』

そういった(申し訳ない)という気持ちが、意味が含まれています。


失礼ですが、excuse me…という「すみません」は、

誰かに話しかけたりするシチュエーションが多いですかね、

あとはどこか狭い場所で、人とすれ違う時とか。

この「すみません」の場合は、わかりやすく『ちょっとごめんなさいね』という気持ちが含まれていますよね。


とにかく、本当に日本で生活をしていると、日本語でコミュニケーションをとっていると「すみません」を頻繁に使いますね。


この日本語の「すみません」には複数の意味があって、本当にいろいろな場面で使うな、

本当にいろいろな場面で使える便利な言葉だな、

ということについて、

日本にいた頃は全然考えもしなかったですけど、

今回改めて考えてみたら、

「すみません」って、最強の言葉なんじゃないのか、と思えてきたんですよね。


「ありがとう」とか「ごめんなさい」とか

基本的な、本当に一番基本的な単語なので大切な言葉ではありますけど、


例えば、日本に来る海外からの旅行者に何か1つ日本語、日本語の単語を教えよう…となった場合、

「すみません」が最強なのではないかと思うんです。

だって、いつでも使えるんだもん。とりあえず「すみません」って言っておけば、こっちの気持ちは伝わりますよね。

面白いよね。


で、でですよ。

そんな「すみません」に慣れた日本人が、一歩、日本の外に飛び出した時、

海外旅行した時とか、海外で生活を始めた時、

時と場合によって、ケースバイケースでこの「すみません」をいろいろな言葉を使って、表現できればいいんですけど、


外国語、例えば私の場合はアメリカに住んでいるので英語ですけど、

「すみません」を単純に英語に訳すと「sorry」になるので、

はじめのうち、言葉に慣れていなかったり、周りの人たちがどんな態度でどんな言葉を使っているのかみたいなことに慣れていないうちは、


「すみません」を使うシチュエーションで「sorry」って使っちゃうんです。

自然と口から出てきちゃうんですよね。

だから、常にsorry sorry言ってる感じんです。


アメリカ生活では、

これも聞いたことある人、多いのではないかな、と思うんですけど、

「あまり簡単に謝らないほうがいい」

「何でもかんでも謝って、こちら側の非を認めないほうがいい」

と、言われていたりしますよね。

それなのに、日本人はすぐに謝るから、

日本人謝りすぎ。みたいな。


でもこれって、

私もよくわかってないんですけど、

責任の所在をはっきりさせてしまう、

誰が悪いかっていうのをはっきりさせてしまうので、その謝ったことでね、

それがまずいシチュエーションがあるってことですよね。

謝ったことによって、「これは私の責任です。」「これは私が悪かったです。」というのを認めてしまうので、

責任問題、お金が絡んでくるときにまずい…

ということだと思うんです。

特にビジネスの場とかで。


ほら、アメリカって裁判社会じゃないですか。すぐに訴えられちゃうから、何かあると。


あとはあれですね、交通事故に遭った時。

これは日本でも言われてるんですっけ?

車同士がぶつかったときに、どっちが悪いかというのがまだはっきりしていない状態で、

まぁそのね、過失の割合とかって保険会社を通じてあれすると思うんですけど、

感覚的に相手に向かって「すみません、ごめんなさい」って言ってしまいがちじゃないですか。

「sorry」って。

でも、その一言が、

自分でこちら側が悪かったことを認めることになるから、言わないほうがいい、謝らないほうがいいみたいな。


これって本当なんですかね?

幸い私、その交通事故とかその状況になったことないので、本当にsorryって口にしないほうがいいのかっていうのがわかってないんですけど。


こういう責任問題みたいな、重めの「謝る」はアレですけど、

日常生活の中での、日本語でいう「すみません」的な「sorry」はアメリカ人にもよると思うんですよね。言う頻度。

Sorryって結構よく使う人もいますよね、中には。


まぁでも、日本人の方が使うかな、やっぱり。

特にその、さっきもちょっと話しましたが、

英語に慣れていない人の方が「sorry」って連発している気がします。


私も、自分の日常を振り返ると、結構sorryって言ってるなぁとある時気づいて。

それからは、その時のシチュエーションによってsorryではなくて、他の言葉を使えるときは使う、

「すみません」をsorryって訳してしまうのではなくて、excuse me, thank you,とかね、

その場に応じた言葉を使えるようになりたいなと意識するようになりました。


でも、本当にアメリカに来た初めの頃は、

「sorry」が口癖じゃないかって思うほど、自然に出てきちゃってたんですよね。

何なんですかね?あれ。


たぶん、こっちが、自分が英語を十分に話せなくてごめんなさいね、とか、

あんまりこっちの生活のことをわかってなくてごめんなさいね、

みたいな、自分が不十分でごめんなさいみたいなメンタル的な「ごめんなさい」も混ざってたのかな。

よくわからないけど。


前々から冒頭で話した、その「日本人は謝りすぎ」というのを目にしたり、耳にしたりしていたんですが、

少し前に誰かのYouTube、外国の方で日本で暮らしている人がいるんですよね、ちょっと誰だったか忘れちゃったんですけど、

探したんですけどそのビデオ。無かったんですよね。

誰かのYouTubeで「日本のすみません文化」をテーマにトークをしているビデオがあったんですよ。

それを見て、考えるきっかけになった、というのもありますし、


あとは今働いている寿司ショップで、

私お客さんに対してすごく「sorry」て言っているな… って、ある日すごく気になったんですよ。


多くの場合は、日本語の「すみません」の意味として使っている「sorry」なんですけど、


例えば事前に電話注文をしていたお客さんがピックアップにお店に来ました。

電話で私は30分ぐらいかかりますとそのお客さんに伝えたにもかかわらず、お客さんがそれよりも早く、15分後ぐらいにもうお店に来ました。


はい、こういう時。

こちら側、私は30分かかるって伝えてあって、早く来たのはお客さんだから、別に謝る必要は無いんですよ。こちらには落ち度は何もないんです。

なのに「sorry. It’s not ready yet. ごめんなさいね、まだできてないんです」

って、謝っちゃうの私。


で、たまに別のスタッフと同じ時間にシフトに入っていたりして、その別のスタッフの対応を聞いていると、sorryって謝ることなく、普通に

「あ、まだできてませんよ」ってサラッと伝えるんですよね。

確かにそれでいいのになぁ…って自分で思うんですよ。


日本の感覚だと、別にそこで謝る、

「申し訳ございません、まだできていないんです。」って普通な気がするし、ナチュラルなやりとりですけど、

アメリカだと、どうなんだろう。

これによって、私が謝ったことによって、sorryってつけたことによって、逆にお客さんが「待たされている」ていう気分になったりもするんですかね。


本来、別に自分が早く来ちゃったんだから、待つのは当たり前なのに、こっちが謝っちゃうから、

なんか待たされてる気がする…

みたいな。


でね、同じシチュエーションで、

その注文した商品が出来上がりました、と。

お客さんがお店で待ってて。その人が早く来ちゃったからね。

お店で待ってて、その商品がやっと出来上がりました。


はい、ここでもです。

他のスタッフの対応を見ていると、

レジのカウンターからオーダーができたことをただ知らせるだけなんですね。

「for Tom. トムさーん!」

みたいな。

以上。

で、そのトムさんがカウンターのところに商品を受け取りに来て、

で、お店側は「thank you. Have a nice day.」みたいな感じで商品を渡して終わり。

そうなんですよ。


私はというと、これは私の+ αの動きなんですけど、

基本的には私、カウンターから外に出て行って待っているお客さんのところまで商品を渡しに行くようにしているんですよね。

なんか、その方がカスタマーサービス的に丁寧に感じるかなと思って。

あ、丁寧に対応してくれたんだなってお客さんが思ってくれるかな、伝わるかなぁと思って。


私以外のスタッフは、そのカウンターのところからお客さんを呼んで、

「トムさーん、できたよー」みたいな感じで呼んでカウンターで受け渡しをしているので、

私だけお客さんの所にわざわざ渡しに行くって、

お店としての対応が統一感がないので、もしかするとあまり良くないのかもしれないんですけど、

ま、オーナーからは何も注意を受けてないので、別に問題ないと思うんですけどね。


とにかく、私はいつもお客さんのところまで商品を持っていくんですね。

その時も「sorry for the wait」とか「sorry to keep you waiting」って、

待たせちゃってごめんなさい!

って、ついつい謝りがちなんですよ、私。


本当にね、予定時間よりも大幅に時間がかかっちゃって、めっちゃ待たせてしまったのであればもちろん謝る必要がありますし、

「sorry」って渡せばいいと思うんですけど、

そのお客さんの場合ね、自分の判断で早く来てるからね。

待ってくれてはいたけど、別にこっちが謝ることでもない、みたいな。

わかります?

Sorryて言うシチュエーションかなぁ…これ。みたいな。


そう、だから、最近は私、sorryをthank you に意識的に変えるようにしています。

「thank you for waiting. 待ってくれてありがとう」って伝えてます。

謝るっていうよりも、感謝を伝えるように切り替えているんですよ。

なんか自分で言うのもなんですけど、素敵じゃない?


同じように仕事をしていてあるシチュエーションでは、

イートイン、お客さんがお店の中で食事をしていくパターンがあるんですね。

うちの店は食べ終わったら、トレイとか、お寿司が入っていたボックスを自分でトレイ置き場やゴミ箱まで持っていってもらうっていうシステムなんですけど、

レジカウンターのところから、お客さんが自分でゴミを捨てに行っている姿が見えると、

「sorry」ってなぜか謝っちゃうんですよね。

いやいや、謝る必要ないよねっていう。

これは確実に「すみません」と言う気持ちを伝えようとして「sorry」って口にしてしまっているパターンですね。


「お手数をおかけしてすみませんね、申し訳ありませんね。どうもゴミを捨てていただいてありがとうございます。」

的な。


でも、そういうもんなんですよね。そういうシステムで。

お客さんがゴミをゴミ箱のとこまで持って行くっていうのは、お店のシステムとして普通のことだし、別に謝ったり、すみませんって言う必要もないんですけど。


だから、これが日本語で同じようなシチュエーションで「すみません」て言うのであれば何もおかしくないですけど、

すみませんを英語に変換してしまって、しかもそれが、sorryって言ってしまうと、すごく不自然なんですよね。


だからこういうシチュエーションでもsorryではなくてthank youって、感謝を伝える方に意識的に切り替えるようになりました。


言葉って、1つの言語から別の言語にうまく訳せないこともありますし、

今回の「すみません」みたいに、日本語では同じ「すみません」だけど、英語にするとシチュエーションによって言い方が変わる、

みたいな言葉ってたくさんありますよね。


そして同じシチュエーションであっても、文化によってその時にどういう言葉を使うか、

「すみません」「ごめんなさい」と相手に伝えるのか、

「ありがとう」と伝えるのか、

言い方もその文化とか、どこにいるかによって変わってくるんですよね。

難しいけど、面白いなぁと思います。


今日は謝るとか、「すみません」という言葉に注目してお話ししましたが、

他にもたくさんあるんでしょうね、もっともっと、こういう違い。


はい、皆さんは日本人ってすぐに謝ると思いますか?Sorryってたくさん使っていると思いますか?

そして、日本語の「すみません」について本当に便利で万能な言葉だと思いませんか?

皆さんの意見や体験談などお待ちしています。

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